バースデー・ミッション - 23/24

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メビウス1は立ち向かうのを諦め、森の中をとにかく走って逃げた。
オオカミは途中まで追いかけてきたが腹が減って力が出なかったのか、追跡を諦めたみたいだった。……よかった。
しかし、めちゃくちゃに走ったせいでイチゴ畑への道がわからなくなってしまった。メビウス1自身も走り疲れてくたくただ。
ここはイチゴを諦めるべきかもしれない。このままでは遭難してしまう危険があった。
メビウス1は空を見て、太陽の位置から大体の方角を推測して森を出た。

森を抜けたそこには畑があり、なんとイチゴがなっているではないか。
そのイチゴをじっと見ていると「どうした、兄ちゃん」と、そこで働いていた農家のおじいさんが声をかけてきた。
メビウス1が事情を話すと、親切なおじいさんはイチゴを少しわけてくれた。
ありがとう!

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