カテゴリー: エースコンバット

04の仲間たち

メビウス1がなんとなく孤独な存在に思えるのは、僚機がいないからでしょうか。他のシリーズでは僚機や仲間がいますし。4でも仲間は飛んでいますが、固有名詞がないし、汎用セリフしか喋らないので寂しいですね。でも、メビウス1に「ミサイルかわせ」って注意してくれるし、わりとテンション高めなヤツが多いし、たまに敵を横取りされたりするので、なんか好きです。

話を作るのに必要だから、何人かのオリキャラは作りました。オメガ1とかヴァイパー7とか。オメガ1は7のVRのおまけ、エアショーでメビウス1に解説をしてくれます。横を見たときにちょっと小太りのおっさんがいたので、あれがオメガ1なんじゃないかと密かに思っています。

ヴァイパー7はメビウス1に嫉妬する代表キャラとして考えて、「ヴァイパー」がなんかツンデレっぽい響きがしたからヴァイパーを選んだんですが(レイピアでもよかった)、7VRでヴァイパー2っていうツンデレキャラが公式で出てきたので、なんか嬉しかったです(やっぱヴァイパーはツンデレの系譜)。

メビウス1にも仲間がいないわけではない。でも、唯一名前があって、メビウス1に語りかけてくれるスカイアイの存在は大きい。

第三者から見た主人公

『薄曇りの喫茶店より』を更新しました。

元はTwitterにて上げたもので、モブから見たスカメビの話です。これを元にブラッシュアップしたのが『ケチャップとマスタード』で、だから二つの話は構造がよく似ています。モブから見たスカメビがテーマです。さすがに以前のままだと恥ずかしいので、ちょっと手直ししています。

私は第三者から見た主人公、とかの話が好きみたいです。そういえば昔から漫画や小説でのそういうシーンにはテンション上がってた。

それをいうと、エースコンバット0のエース達へのインタビューはまさしくそれですね。第三者から見たサイファー像。主人公を直接描写するのではなく、外堀を埋めるように持ち上げるのいいですよねー。

スカイアイが好き

スカイアイのイメージは、最初の第一声があれですから、アメリカンな感じでした。なんか、ノリがね。外見は金髪碧眼とか想像していました(想像力が貧困)。5でオーシアっていう、もっとアメリカっぽい国が出てきて、あれ?って思いましたが。

スカイアイは他のシリーズのAWACSから比べると、これといった特徴がないほうです(たまに名言吐くくらい)。それでもスカイアイが好きなのは何故なのか、考えてみました。

4は無線でのおしゃべりが少ないので、スカイアイが逐一プレイヤーの状況を実況してくれます。目的地への方位、距離を教えてくれたり、クレーターの名前を教えてくれたり。それが、見守られている感じや、ゲームへの没入感を高めてくれている。スカイアイの管制は丁寧で優しい。メビウス1を決して怒らないし、褒めてくれる。最後には「君が無事に帰ってくることが何よりのプレゼントだ」(意訳)と言ってくれる。そんな、プレイヤーに寄り添った管制官だから好きなのかな。

メビウス1のイメージ

メビウス1って、ゲーム中ではどんな人物か、全く言及されないんですが、一つだけ、ヒントのようなものがあります。メガリスの前、機体選択画面で演説と共に流れるBGM。あれのタイトルが『Mobius』。あの曲、めちゃくちゃ好きなんです。軽やかで透明感があって、青い空を高く自由に飛んでいくような曲。

思えば4はゲームのデザイン全てから、そんな雰囲気が漂っています。テーマカラーは透明感のある青。シンプルなUI。淡々としたストーリー。そういうゲーム全体から感じるイメージが、メビウス1をイメージしようとした時にも影響を及ぼすのかなと思います。

私はメビウス1にあまり人間味を感じられなかった。3のnemoみたいにAIでも違和感がないし、戦闘機の形をした何かでも。そんなところから肉付けして出来たのが今のメビウス1です。

エースコンバットで創作するということ

エースコンバットで創作するのは、結構な茨道だ。出てくるキャラは大体、声(セリフ)しかわからない。その少ない情報から想像を膨らませるしかない。主人公にいたっては、何もわからない。周囲のキャラが主人公について言及しているシリーズもあるが(7のトリガーに『寡黙』など)、メビウス1については全くない。逆に好き放題に書けるという利点もある。

だから人によって想像する主人公像は違うんだろう。プレイヤーの数だけ、色んな主人公がいるのだと思う。だけど、他の人のエース像を見ていると、なんとなく共通するポイントがあったりするのも面白い。

エースコンバットの創作は、そういった面でかなりオリジナルに寄る。こんなものを二次創作と言ってもいいんだろうかという葛藤もある。でも「オリジナルです」と言うわけにもいかない。しかし、こんな捏造だらけの自己満話でも、意外に読んでもらえたりして、とてもありがたかった。