元、絵描き

自分語り。

私は数十年ずっと絵を描いてました。といっても、漫画は描けないのでイラストばかり。イラストではストーリーを表現できないので、小説に浮気したこともありましたが、まあ、下手です。だから絵一本に絞ってやってきました。

でも歳をとって、なんとなく自分の絵の限界が見えてきました。なにを描いても似たような絵ばかりで、絵を描きたいという情熱も薄れました。生活の環境も大きく変わって、絵ばかり描いてもいられず、時間も取れず、体力もない。そして、筆を折りました。

絵を描かなくなると、何かを作りたいとか、表現したい欲が強くなりました。でも、もう絵は描けないので、どうしようかなと悩んでいたら、唐突に、むかし諦めた小説を書いてみようかなという気持ちがわいてきました。

そして書いたのがこれです。最初は誰かに見せるつもりもなく、とにかく頭のモヤモヤを吐き出したくて書きました。下手は下手なんですけど、むかしよりだいぶマシになってました。そして、世の中にはこんなに楽しいことがあるんだと、改めて小説を書く楽しさを知ったんですよね。だから、今さら十何年前のエースコンバット04の話なんか書いているわけです。ずっと頭の中にあったストーリーを形にできると、頭の中がスーッとクリアになった気がしました。ああ、これがアウトプットするということかと実感しました。

絵を描くのも楽しかったけど、小説を書くという新しい楽しさを知れて、今は良かったと思ってます。